第4回後半:GIMPによる写真の加工(GIMP2.10)
基本操作がわかったので、GIMPでしかできないような技を紹介します。
写真の高度な加工
フィルタという機能は、Wordでもありますが、GIMPの方が機能が豊富で微調整ができます。
レポートやプレゼン資料ではあまり使わないかもしれませんが、今回はフィルタとレイヤーについて説明します。
レイヤーというのは一種の透明シートです。
写真を加工するとき、完成してから、最初のころにやった加工をやり直したいということがあります。
Ctrl+z の”戻る”はGIMPでもできますが、それだとうまくできた加工部分も戻ってしまいます。
レイヤーをうまく使うことで、そのような修正も楽にできます。
レイヤーは重要な機能なのでしっかり理解しましょう。
(Wordで足りないのはこのレイヤー機能であり、レイヤーがないと、写真加工はなかなか苦労します。)
明るさや色、フィルタなどで写真を加工できますが、自分がやりたい加工が用意されてないということがあります。
そういうときも、いくつかの技を組み合わせること実現できることがあります。
そういう例も紹介します。
GIMPの解説本ではそういう手順をいろいろ解説している本がありますが、今回の「鉛筆画風」という実習をすれば、そういう本も理解できるようになるでしょう。
写真の加工については一回の講義だけで紹介するには時間がありません。
今回の目標は、「自分で解説本を読める程度に理解する」ということにします。
フィルタは写真の一部だけにかけることもできます。
これを使うことで、写真の一部を隠すこともできます。
SNSなどでは個人情報の保護に気を付ける必要がありますが、この機能を使うと、例えば写真の一部をぼかすなどして個人情報を隠すことができます。
教育関係などでは生徒の顔を隠すなどの配慮が必要になるケースもありますが、そういう意味でも写真の一部だけを加工する方法を知っておくといいです。
実習: