PCとOfficeアプリケーションの操作(p.35)
ディスク、ファイルとフォルダ
ドライブ(ディスク)
コンピュータにはいくつかの記憶装置があります。ハードディスクやフロッピーディスクなどは文字通りディスク(円盤)がありますが、USBメモリのような円盤がない装置も"ディスク"あるいは"ドライブ"という言い方をすることがあります。
Windowsでは記憶装置を指定するのにアルファベットを使います。
A:ドライブ(あるいはA:ディスク)というのは、3.5インチフロッピーディスク、
B:ドライブ(あるいはB:ディスク)というのは5インチフロッピーディスクを指します。
C:ドライブ(あるいはC:ディスク)はWindows本体が収められたハードディスク(最近はハードディスクの代わりにSSDが使われることがある。その場合はC:ディスクはWindows本体が収められたSSDとなる。)を指します。
最近ではフロッピーディスクは使われなくなってきているので、A:、B:ディスクがないことはあるが、C:ディスクは必ずあるはずです。
C:から先は決まっていません。
D:ディスクがやはりハードディスクである場合もあるし、あるいはD:ディスクがCDである場合もあります。
自分のコンピュータのどの記憶装置がどのアルファベットに割り当てられているかは、
エクスプローラで見ることができる。
エクスプローラの起動は、Windowsキーを使うのが簡単でしょう。
Windowsキー と E を同時に押すと、エクスプローラが起動します。
(最初のWindowsキーを押して、押したままの状態で E を押すのがいいです。)
Windows8の場合
Winキー+e
Windows10,11の場合
下にある
エクスプローラをクリックして開くこともできます。
エクスプローラを開きます。
左の欄の
PC と書いてあるところをクリックします。
もしも左の欄がない場合は、以下の手順でナビゲーションウインドウを出してください。
いろいろなパターンがあります。

C:ドライブだけ

D:ドライブがUSBメモリ

D:ドライブが光学ドライブ

光学ドライブとUSBメモリがついている場合
USBメモリなどはそれを取り付けることでここに表示されるようになります。
C:ドライブはWindows本体が収められている関係で、C:ディスクしか保存できないというファイルがいくつかあります。
そのため、C:ドライブがいっぱいでこれ以上新しいデータを書き込めない状態になっていると、いろいろ問題が発生することがあるます。
C:ドライブがいっぱいにならないように気を付けましょう。
OneDrive(ワンドライブ)について
(OneDriveは以前はSkyDrive(スカイドライブ)と呼ばれていましたが同じものです。
)
自分で作った作品は、これまでは自分のPCの中にあるハードディスクという装置に記録するのが普通でした。
ところが、最近はネットを通して外部のコンピュータ(サーバ)に保存することも可能です。ネットを通してマイクロソフトのサーバに保存するのが
OneDrive(ワンドライブ)という技術です。
これをするには、あらかじめマイクロソフトに登録する必要がありますが、無料で登録できます。このOneDriveとの作業が
サインインです。
マイクロソフト以外にも同じようなサービスをしているものがあります。Evernote(エバーノート)などが有名です。
このように、ファイルは場合によってはアプリケーション本体すら外部のコンピュータに置いて使う技術を
クラウドといいます。クラウドは「雲」という意味です。
クラウドのいいところは
- 例えば自分のPCと会社のPCが違う場合など、どちらのPCでも自分のファイルが取り出して仕事ができる
- 自分のPCが壊れても、データは残っている
- 自分のPCのハードディスクの容量が少なくても問題ない
といったところがありますが、最大の問題は
ネットがないと、自分のファイルが取り出せないということです。
そのため、自宅でネットが使いない人が、OneDriveの方にレポート課題などを保存すると、自宅で作業の続きが出来ないというようなことが起きます。
あるいは、大学の場合ネット接続時にIDをパスワードを打たないといけないので、休み時間などの短時間で修正をしたいときなどに、すぐにファイルを開くことができないということもあります。
だから、自分が作ったファイルをどこに保存するかよく考えましょう。
大学の課題は、なるべく自分のPCのハードディスクに保存したほうがいいでしょう。

OneDriveを使いたい場合は、まずMicrosoftに自分のアカウントを作る必要がありますが、大学から提供された****@sti.chubu.ac.jpがすでにマイクロソフトアカウントとして登録してあるので、そのアカウントでOneDriveが使えるはずです。
BitLocker(ビットロッカー)について
BitLockerは HDDやSSDなどドライブ内のデータを暗号化するセキュリティ機能なのですが、これが起動すると以下のようなメッセージが出て
回復キーが必要になります。
回復キーがわからないと回復が少し面倒です。
最悪、回復できません。
自分のPCのBitLockerの状態を見てみましょう。
コントロールパネルを開きます。
Windows11の場合は、検索を使った方が簡単でしょう。
検索を開きます。
コントロールパネル と打ち込むと画面が変わるので、表示されたコントロールパネルをクリックします。
Windows10の場合は、スタート→Windowsシステムツール→コントロールパネル です。
コントロールパネルの画面は、Windows10/11 どちらもほぼ同じなのでここからは共通で説明します。
システムとセキュリティを開きます。
この画面に
BitLockerドライブ暗号化 がなければ、そのPCにBitLocker機能はありません。
BitLockerドライブ暗号化 がある場合はそれをクリックします。
すると画面が変わります。
BitLockerは無効です。 となっている場合はBitLockerは動いていません。
あるいは
BitLockerはアクティブ化を待機中です。 となっている場合はBitLockerは動いていません。
BitLockerが有効です。 となっている場合はBitLockerが働いています。
(黄色い四角はない場合もあります。)
この場合は、ちょっと処置が必要ですが、今はそれをやっている時間がありません。
BitLockerが働いている人は後で教えてください。
自分のPCのBitLockerの状態がわかったら、右上の×を押して、コントロールパネルを閉じます。
ファイルとフォルダ
 Windows10のフォルダ |
 Windows11のフォルダ |
Windowsに限らず、コンピュータには非常にたくさんのファイルが記録されています。
そのためファイルを整理して記録しないと、必要なファイルが探し出せないということがある。Windowsでは
フォルダというものでファイルを整理して配置します(他のOSでは"ディレクトリ"という言い方をする場合もある。)。
フォルダは上の図のようなアイコンで表示されています。フォルダは最初から用意されているものもあるが、自分で作ることもできます。またフォルダの中にフォルダを作ることもできます。フォルダには名前を付けたり名前を変更したりすることもできますが、自分で作ったフォルダではなく、あらかじめ作られているフォルダの名前を変えると問題が生じることがあるので、フォルダの名前の変更は自分で作ったフォルダだけにしましょう。
エクスローラの画面から、さらにC:ドライブをクリックして、C:ドライブの中身を見てみましょう。
この画面はで表示スタイルが変えられます。
Windows11の場合
Windows10,8の場合は表示タブで変えられます・
フォルダをダブルクリックすると、さらにそのフォルダの中を見ることができます。
ファイル
特別なフォルダ
あらかじめ作られているフォルダについて簡単に説明します。
Windowsフォルダ
C:ディスクにWindowsというフォルダがあります。これがWindows本体が収められているフォルダである。この中を見るとさらにいくつかのファイルとフォルダがあります。
Windowsフォルダの中が壊れると、Windowsがおかしくなるので、このフォルダの中のものは、勝手に削除したり、名前を変えたりしてはいけません。
Program Filesフォルダ
Windwowsフォルダと同じレベルに
Program Filesフォルダ(あるいはProgram files (x86))があります。
ここにはいろいろなアプリケーションの本体が収められています。
たとえばProgram Filesフォルダの中の
Microsoft Officeフォルダの中の
rootフォルダの中の
Office16 フォルダを開けると、たくさんのフォルダやファイルがありますが、
WINWORD(あるいはWINWORS.EXE)というファイルがあります。これがWordの本体です
。WINWORDをダブルクリックするとWordが立ち上がることがわかります。
Program Filesフォルダの中が壊れると、アプリケーションが立ち上がらなくなるのでこのフォルダの中のものは、勝手に削除したり、名前を変えたりしてはいけません。ただし、アプリケーションを追加したり削除したりすれば、当然このフォルダの中身は変わります。
ショートカット
Wordを立ち上げる場合、Program Filesフォルダの中のWINWORDをダブルクリックして立ち上げるのが正しいやりかたです。
しかしこれはあまりに面倒です。そこでWordを立ち上げる場合は、もっと簡単に立ち上げられるようになっています。たとえばスタートメニューのMicrosoft OfficeにあるWordのアイコンをダブルクリックしたり、人によってはデスクトップにあるアイコンをダブルクリックしてWordが起動できるようになっている。この機能を
ショートカットといいます。
ショートカットのアイコンは本体ではないので、そのアイコンを削除しても本体が消えることはありません。
ユーザーフォルダ
Windowsフォルダと同じレベルに
ユーザーフォルダがある。これを開くとさらに
パブリックというフォルダと、自分の名前のフォルダがあります。
自分の名前のフォルダには、自分で作ったり、ネットからダウンロードしたりしたプライベートのファイルを保存します。自分の名前のフォルダを開くと、
ダウンロード、
ドキュメント、
ピクチャ、
ビデオ、
ミュージックといったフォルダがあります。
ダウンロードはネットからダウンロードしたものの保管場所です。
ドキュメントはプライベートの文書データを、ピクチャはプライベートの画像データを、ミュージックはプライベートの音楽データを、ビデオはプライベートの動画データを保存しておく場所です。
ただし、絶対にそうしなければいけないということはありません。ダウンロードしたファイルやプライベートなデータは基本的にはC:ディスクに保存しなければいけないという制約はないので、D:ディスクがある場合は、D:ディスクに保存したほうがいい場合もあります。
パブリックというフォルダは、パソコンに登録しているすべてのユーザーが共通で使えるデータを保存するところです。
スタートメニューを押したときに、右上の方に表示される 「ドキュメント」は、自分の名前のフォルダ内の「ドキュメント」の中身と、パブリックフォルダ内の「パブリックのドキュメント」の中身を合わせたものが表示されます。「ピクチャ」、「ミュージック」も同様です。
新規フォルダの作成
フォルダを自分で作る場合は、フォルダを作りたいフォルダまで行き、そこで新しいフォルダを作ります。
すると、「新しいフォルダ」というフォルダができるので、名前を付けます。
同じ名前のフォルダを1つのフォルダの中に作ることはできません。
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Windows11の場合
Windows8,10の場合
フォルダの名前の変更
一度付けた名前を変更したい場合は、そ、
名前の変更を選べば名前を変更することができます。
Windows11の場合
名前を直したいフォルダの上で右クリックでメニューを出して、「その他のオプションを表示」を選択
「名前の変更」をクリック
名前が修正できるようになるので、直します。
Windows8、10の場合
この後に作る作品の保存先として、
ドキュメントフォルダーに、
情報スキル入門というこの授業のためのフォルダを作っておきましょう。
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