拡張子を表示する

第7回の講義で詳しく説明しますが、ファイルにはデータファイルと、実行できる形式のファイルがあります。
どういうファイルなのかは、拡張子を見るとある程度わかります。 ウイルスは実行できる形式なので、.exeのように実行できる形式のファイルはウイルスの可能性があります。逆に言えば拡張子を見ることでウイルスが警戒できます。
なかには巧みに拡張子を偽装しているものもあるので、これで完全に防御できるわけではありませんが、拡張子を確認することは防衛の第一歩です。

ところが、Windowsでは最初の設定が「拡張子を表示しない」になっています。
第3回の講義で、いろいろなコンピュータウイルスを紹介しました。
その中の、loveletterというウイルスは、 ウイルスの可能性がある拡張子は、LOVE-LETTER-FOR-YOU.TXT.vbsというウイルスファイルを添付ファイルであちこちに送りつけました。
実は。.vbs という拡張子は、実行できるファイルにつく拡張子です。
だから、拡張子に詳しい人がみれば、これは怪しいファイルです。
ところが、「拡張子を表示しない」になっていると、これがLOVE-LETTER-FOR-YOU.TXTと表示されます。
.TXTは文字データにつく拡張子です。
それで、少しコンピュータに詳しい人も「これは実行できるものではなく、文字のデータファイルだ」と油断して、ひっかかってしまったわけです。
こういうこともあるので、拡張子は表示しておいた方がいいです。
また、次回の講義にも関係するので、拡張子は表示しておきましょう。

ちなみに実行できるタイプのファイルにつく拡張子はこんなものがあります。
.ad .adp .asp .bas .bat .chm .cmd .com .cpl .crt .exe .hlp
.hta .inf .ins .isp .js .jse .lnk .mdb .mde .msc .msi .msp
.mst .pcd .pif .reg .scr .sct .shb .shs .utl .vb .vbe .vbs
.vsd .vss .vst .vsw .ws wsc .wsf .wsh
などがあります。

ところが、Windowsは最初の設定が「登録された拡張子は表示しない」となっているため、.exe}、.pifなどが表示されない。これはセキュリティの面からはあまりよくないので、表示するようにしよう。

Windows11の場合の拡張子の表示

エクスプローラを開き、表示→表示→ファイル名拡張子 にチェックを入れます。

Windows10、8の場合の拡張子の表示

エクスプローラを開きます。

開いたら、「表示」タブを押します。

「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。



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