ディスク、ファイルとフォルダ

第3回講義でも説明しましたが、もう一度説明します。

ドライブ(ディスク)

コンピュータにはいくつかの記憶装置があります。ハードディスクやフロッピーディスクなどは文字通りディスク(円盤)がありますが、USBメモリのような円盤がない装置も"ディスク"あるいは"ドライブ"という言い方をすることがあります。
Windowsでは記憶装置を指定するのにアルファベットを使います。
A:ドライブ(あるいはA:ディスク)というのは、3.5インチフロッピーディスク、B:ドライブ(あるいはB:ディスク)というのは5インチフロッピーディスクを指します。
C:ドライブ(あるいはC:ディスク)はWindows本体が収められたハードディスク(最近はハードディスクの代わりにSSDが使われることがある。その場合はC:ディスクはWindows本体が収められたSSDとなる。)を指します。
最近ではフロッピーディスクは使われなくなってきているので、A:、B:ディスクがないことはあるが、C:ディスクは必ずあるはずです。

C:から先は決まっていません。
D:ディスクがやはりハードディスクである場合もあるし、あるいはD:ディスクがCDである場合もあります。
自分のコンピュータのどの記憶装置がどのアルファベットに割り当てられているかは、エクスプローラで見ることができる。

エクスプローラの起動は、Windowsキーを使うのが簡単でしょう。
Windowsキー と E を同時に押すと、エクスプローラが起動します。
(最初のWindowsキーを押して、押したままの状態で E を押すのがいいです。)

Windows8の場合
Winキー+e

Windows10,11の場合
下にあるエクスプローラをクリックして開くこともできます。

エクスプローラを開きます。
左の欄の PC と書いてあるところをクリックします。

もしも左の欄がない場合は、以下の手順でナビゲーションウインドウを出してください。

      

 
いろいろなパターンがあります。

  1. C:ドライブだけ


  2. D:ドライブがUSBメモリ


  3. D:ドライブが光学ドライブ


  4. 光学ドライブとUSBメモリがついている場合

USBメモリなどはそれを取り付けることでここに表示されるようになります。

C:ドライブはWindows本体が収められている関係で、C:ディスクしか保存できないというファイルがいくつかあります。
そのため、C:ドライブがいっぱいでこれ以上新しいデータを書き込めない状態になっていると、いろいろ問題が発生することがあるます。
C:ドライブがいっぱいにならないように気を付けましょう。

OneDrive(ワンドライブ)について

(OneDriveは以前はSkyDrive(スカイドライブ)と呼ばれていましたが同じものです。 )

自分で作った作品は、これまでは自分のPCの中にあるハードディスクという装置に記録するのが普通でした。

ところが、最近はネットを通して外部のコンピュータ(サーバ)に保存することも可能です。ネットを通してマイクロソフトのサーバに保存するのがOneDrive(ワンドライブ)という技術です。

これをするには、あらかじめマイクロソフトに登録する必要がありますが、無料で登録できます。このOneDriveとの作業がサインインです。

マイクロソフト以外にも同じようなサービスをしているものがあります。Evernote(エバーノート)などが有名です。

このように、ファイルは場合によってはアプリケーション本体すら外部のコンピュータに置いて使う技術をクラウドといいます。クラウドは「雲」という意味です。



クラウドのいいところは

といったところがありますが、最大の問題は ネットがないと、自分のファイルが取り出せないということです。
そのため、自宅でネットが使いない人が、OneDriveの方にレポート課題などを保存すると、自宅で作業の続きが出来ないというようなことが起きます。
あるいは、大学の場合ネット接続時にIDをパスワードを打たないといけないので、休み時間などの短時間で修正をしたいときなどに、すぐにファイルを開くことができないということもあります。

だから、自分が作ったファイルをどこに保存するかよく考えましょう。

大学の課題は、なるべく自分のPCのハードディスクに保存したほうがいいでしょう。




OneDriveを使いたい場合は、まずMicrosoftに自分のアカウントを作る必要がありますが、大学から提供された****@sti.chubu.ac.jpがすでにマイクロソフトアカウントとして登録してあるので、そのアカウントでOneDriveが使えるはずです。

ファイルとフォルダ

Windowsに限らず、コンピュータには非常にたくさんのファイルが記録されています。
そのためファイルを整理して記録しないと、必要なファイルが探し出せないということがある。Windowsではフォルダというものでファイルを整理して配置します(他のOSでは"ディレクトリ"という言い方をする場合もある。)。
フォルダは上の図のようなアイコンで表示されています。フォルダは最初から用意されているものもあるが、自分で作ることもできます。またフォルダの中にフォルダを作ることもできます。フォルダには名前を付けたり名前を変更したりすることもできますが、自分で作ったフォルダではなく、あらかじめ作られているフォルダの名前を変えると問題が生じることがあるので、フォルダの名前の変更は自分で作ったフォルダだけにしましょう。

エクスローラの画面から、さらにC:ドライブをクリックして、C:ドライブの中身を見てみましょう。

この画面はで表示スタイルが変えられます。 Windows11の場合

Windows10,8の場合は表示タブで変えられます・

フォルダをダブルクリックすると、さらにそのフォルダの中を見ることができます。

ファイル

フォルダの中にはファイルがあります。ファイルは、拡張子のときに説明したように実行できるファイルと、データファイルがあります。多くのファイルにはファイル特有のマークがある。これをアイコンといいます。
IEのアイコン Wordのアイコン Excelのアイコン 特に決まっていないもののアイコン

特別なフォルダ

あらかじめ作られているフォルダについて簡単に説明します。

Windowsフォルダ
C:ディスクにWindowsというフォルダがあります。これがWindows本体が収められているフォルダである。この中を見るとさらにいくつかのファイルとフォルダがあります。

Windowsフォルダの中が壊れると、Windowsがおかしくなるので、このフォルダの中のものは、勝手に削除したり、名前を変えたりしてはいけません。


Program Filesフォルダ
Windwowsフォルダと同じレベルにProgram Filesフォルダ(あるいはProgram files (x86))があります。
ここにはいろいろなアプリケーションの本体が収められています。
たとえばProgram Filesフォルダの中のMicrosoft Officeフォルダの中のrootフォルダの中のOffice16 フォルダを開けると、たくさんのフォルダやファイルがありますが、WINWORD(あるいはWINWORS.EXE)というファイルがあります。これがWordの本体です

。WINWORDをダブルクリックするとWordが立ち上がることがわかります。

Program Filesフォルダの中が壊れると、アプリケーションが立ち上がらなくなるのでこのフォルダの中のものは、勝手に削除したり、名前を変えたりしてはいけません。ただし、アプリケーションを追加したり削除したりすれば、当然このフォルダの中身は変わります。

ショートカット
 Wordを立ち上げる場合、Program Filesフォルダの中のWINWORDをダブルクリックして立ち上げるのが正しいやりかたです。
しかしこれはあまりに面倒です。そこでWordを立ち上げる場合は、もっと簡単に立ち上げられるようになっています。たとえばスタートメニューのMicrosoft OfficeにあるWordのアイコンをダブルクリックしたり、人によってはデスクトップにあるアイコンをダブルクリックしてWordが起動できるようになっている。この機能をショートカットといいます。

ショートカットのアイコンは本体ではないので、そのアイコンを削除しても本体が消えることはありません。


ユーザーフォルダ
Windowsフォルダと同じレベルにユーザーフォルダがある。これを開くとさらにパブリックというフォルダと、自分の名前のフォルダがあります。

自分の名前のフォルダには、自分で作ったり、ネットからダウンロードしたりしたプライベートのファイルを保存します。自分の名前のフォルダを開くと、ダウンロードドキュメントピクチャビデオミュージックといったフォルダがあります。
ダウンロードはネットからダウンロードしたものの保管場所です。
ドキュメントはプライベートの文書データを、ピクチャはプライベートの画像データを、ミュージックはプライベートの音楽データを、ビデオはプライベートの動画データを保存しておく場所です。
ただし、絶対にそうしなければいけないということはありません。ダウンロードしたファイルやプライベートなデータは基本的にはC:ディスクに保存しなければいけないという制約はないので、D:ディスクがある場合は、D:ディスクに保存したほうがいい場合もあります。

パブリックというフォルダは、パソコンに登録しているすべてのユーザーが共通で使えるデータを保存するところです。

スタートメニューを押したときに、右上の方に表示される 「ドキュメント」は、自分の名前のフォルダ内の「ドキュメント」の中身と、パブリックフォルダ内の「パブリックのドキュメント」の中身を合わせたものが表示されます。「ピクチャ」、「ミュージック」も同様です。



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