九九の表を作る

連動して変化して欲しいところと変化して欲しくないところ

Excelで数式を打ち込み、a1というような形で書いたところは、右下の四角をつかんで引っ張ると連動して変化していきます。
例えば、速度5m/sで移動する物体の時間と位置の関係を求めると、まず=5*b3と打ち込んで

右下の四角を下に引くと

値が計算されてセットされます。

例えば 30 と書いてあるところを選んで、上のところに書いてある式を見てみると =5*B9 と書いてある。
B9のところにある数値は6である。したがって6秒に相当する値が計算されていて、30m というのは正しい。

しかし、状況によっては連動して変化して欲しくない場合があります。

九九の表

九九の表を作ってみましょう。
まず枠を作ります。

まず1×1を求めます。
これはA2*B1です。

計算結果は1で正しいです。

1の段を計算しましょう。
右に引っ張ります。

すると何だか変です。

本当は1×3=3であってほしいですが、6です。
なんでそんな風になっているのを見ると、=C2*D1と書いてあります。
=A2*D1でないといけません。

120と書いてあるところも、本当は=A2*F1でないといけないのに=E2*F1となっているために120になっています。

そこで、B2のセルをクリックして、式を=$A2*B1 と書き直します。
$は「この直後のアルファベットあるいは数字は連動して変化させないで固定する」という意味です。

こうして、右に引っ張ると

こんどは正しく値がセットされました。

確認のために見てみると、正しくA2とE1に書かれた数値の積を計算していることがわかります。

こんどは1の列を見てみます。
右下の四角をつかんで下に引っ張ると

再び変な値になっています。

本当は=A4*B1でないといけないのに、=A4*B3になっています。

これも本当は=A6*B1でないといけないのに、=A6*B5になっています。

そこで、B2のセルをクリックして、式を=$A2*B$1 として、Bの後ろの 1 も固定します。

これで、まず右に引っ張ります。

その後下に引っ張ります。

これで九九の表が出来ました。

G7のセルを見てみるとA7*G1の値が計算されていることがわかります。
正しく計算されています。

一般に、上下方向、左右方向二つの方向でセルを参照する場合は、$を使わないとうまく計算できない場合が多いので、注意しましょう。

A1のように$をまったくつけない参照を相対参照
$A1、A$1のように$がどちらかに一つだけついている参照方法を複合参照
$A$1のように$が両方についている参照方法を絶対参照
といいます。

複合参照はさらに
$A1:絶対列参照
A$1:絶対行参照
ということがあります。

$は直接タイプするだけでなく、F4キーで付けることもできます。

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