Python(Anaconda)のインストール
プログラミング言語Python(パイソン)と統合環境Spyder(スパイダー)のインストールについて説明します。
すでに、Pythonを持っているという人、私は統合環境として他のもの(例えばPyCharm)を使っていて、それに慣れているという人は、あらためて入れる必要はありません。
自分の慣れた環境を使い続けましょう。
↑この文章が、何を言っているのかわからないという人は、心配する必要はありません。
おそらく、そういう人はPyshonを持ってないので、インストールの実習をしながら説明していきます。
準備
自分のOSが何ビットなのか
Pythonは32ビット版と64ビット版があります
どちらをインストールすべきかを決めるため、まず自分のパソコンが64ビットOSなのか、32ビットOSなのか調べましょう。
スタート → 設定 を開きます。
システム をクリック
左の欄の一番下の
バージョン情報を見ます。
バージョン情報をクリック
システムの種類 が「64ビットオペレーティングシステム」とあれば、64bitOSです。
システムの種類 が「32ビットオペレーティングシステム」とあれば、32bitOSです。
自分のOSがどちらなのか覚えておきます。
コンピュータのアカウント名
コンピュータを購入して最初にセッティングするとき、自分の名前を入れたと思います。
それと連動して、Cドライブの ユーザーフォルダの中にその名前のフォルダが作られます。
以下のインストールのときにあらためて説明しますが、Pythonはそのフォルダの中にインストールされます。
そのフォルダの名前が全角文字(漢字ひらがなカタカナ)だと、インストーできないようです。
- Cドライブの ユーザーフォルダの中を見て、ユーザー名が全角文字で書かれているか、半角文字でアルファベットで書かれているかチェック
- 全角文字の場合、Python用の新しいユーザーアカウントを作成
という作業をしましょう。
左下のスタートボタンを押して、
または
にマウスカーソルを乗せると、アカウントが、見えます。
これが半角文字ならそのままインストールできます。
全角文字の場合は、すでに半角文字にユーザーアカウントを持っているなら、それに切り替えます。
持ってない場合は、半角文字のユーザーアカウントを作りましょう。
Python用の半角文字のユーザーアカウントの作成。
Pythonのいくつかのバージョン
Python(パイソン)はプログラミング言語のひとつです。
ただ、Pythonだけを入れるより、プログラム開発に使ういくつかのツールも合わせてインストールした方がいいです。
そういう、いくつかのものをパッケージにしたものを"ディストリビューション"といいます。
(ディストリビューション とは正しくは配布形態という意味です。)
Pythonの場合、今は Anaconda(アナコンダ)ディストリビューション がよく使われるので、これを入れましょう。
本家の Python(Python 3.*.*(64-bit)) をインストール済みの場合は、Anaconda ディストリビューションとの共存は出来ないので、本家のPythonをアンインストールしてからAnacondaディストリビューションを入れる必要があります。
「私は、本家のPythonに慣れているから消したくない。」という場合はそれで構いませんが、本家のPythonを入れたがあまり使ってないという場合は、設定→アプリと機能 で Python 3.*.*(64-bit)を探して それをアンインストールしてからAnacondaディストリビューションを入れましょう。
これがPythonの本家のサイトです。(今は見る必要はあません。)
Python Software Foundation: :
https://www.python.org/
これがAnacondaの本家のサイトです。(今は見る必要はあません。)
Anaconda Inc.:
https://www.anaconda.com/
Python(パイソン)はアミメニシキヘビの英名。Anaconda(アナコンダ)はアナコンダですね。どちらも蛇です。
実は「アナコンダ」は、スリランカに分布するアミメニシキヘビの現地名であるシンハラ語の hena-kanda もしくはタミル語の anaik-konda に由来するのだそうです。
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Anacondaのダウンロード
本家のサイトからダウンロードしてもいいですが、今は、Python Japan のサイトからダウンロードしましょう。
Python Japanにはいろいろな情報があるので、時間があるときに読むといいでしょう。
こちらをクリックして、
https://www.python.jp/ : Python Japanに行きます。(新しいタブで開きます。)
Python環境構築ガイドをクリックします。
ページが切り替わったら。下を見ます。
Anacondaをクリックします。
右の欄の
Windows版Anacondaのインストールをクリックします。
https://www.anaconda.com/products/indivisual/をクリックします。(Anaconda本家のダウンロードのページに飛びます。)
ブラウザーによっては、以下のように「翻訳しますか?」というのが出ますが、これは無視して、一番下を見ます。
最初に調べたことを思い出して、64bit、32bitのうち、自分のPCにあった方をクリックします。
するとすぐに Anaconda3-202X_XX^Windows-x86_64.exe (あるいはAnaconda3-202X_XX^Windows-x86_32.exe)のダウンロードが始まります。(XXのところは実際は数字で、バージョンが上がると変化します。)
ダウンロードの状況が下に表示されますが、これはブラウザによって見え方が違います。(以下の図はEdgeの場合)
Anacondaのインストール
ダウンロードが終わったら、インストール作業に移ります。
ファイルを開くをクリックします。
(あるいは、ダウンロードフォルダの Anaconda3-202X_XX^Windows-x86_32.exe をダブルクリックします)
最初の画面は
Next>(次へ) をクリック。
次は、ライセンスに従って使用することの宣言です。
I agree(同意する) をクリック。
recommended とは 「お勧めします」というような意味です。
Just Meにチェックがあることを確認して(おそらく最初からマークされている)、
Next>(次へ) をクリック。
次はインストールする場所です。
以下の図のように全角文字(漢字ひらがなカタカナ)があるとき、
Next>(次へ) をクリックすると
以下ようなメッセージが出て、インストールに失敗します。
この場合はインストールを中止して、半角文字にユーザーアカウントを作成します。
半角文字のユーザーアカウントの作成
全角文字がない場合は、
Next>(次へ) をクリック。
次はすこし説明が難しいのですが、上の方は Not recommended(お勧めしません)なので、下だけにチェックがあることを確認して、
Install(インストール) をクリック。
少し待ちます。
左上が、Complete になったら、、
Next>(次へ) をクリック。
Next>(次へ) をクリック。
Finish(終了) をクリック。
そうすると、登録画面が出ます。
登録しなくても使えるので、今は閉じましょう。(あるいはこのまま放置しておいてもかまいません。)
もし、あとで登録したくなったら、こちら
https://www.anaconda.com/individual-tutorialをクリックすれば、この登録画面が開きます。
最適化
実は、もう少し作業があります。
自分のコンピュータの作業環境を調べて、自動的によくマッチするようにしてくれるので、最後にそれをやります。
スタートを開くと、Anaconda3 というフォルダがあり、その中に
Anaconda Prompt (anaconda3) というのがあるので、それを開きます。
そうすると、以下のような画面が開いて、
(base) C:\User\自分の名前
というのが書いてあります。(自分の名前のところは、正確にはコンピュータへの登録名です。全角文字だったので変更した人は変更後の半角文字のアカウント名前です。)
conda init
と打ち込んで、Exterキーを押します。
以下のように、いろいろな表示が出てきて、再び
(base) C:\User\自分の名前
が出たら終了です。
これでインストール作業は終了です。
続いて、正しくインストールできているか、動作試験に移ります。
Anaconda Prompt (anaconda3) はこのまま残しておいてください。

:動作試験